お知らせ

泌尿器がん臓器温存外来

当科では、前立腺がん、筋層浸潤性膀胱がん、腎臓がんにおいて、がんの根治と臓器機能の温存の両立を目指した臓器温存治療に注力しております。臓器温存治療を希望される患者さんに、より専門的な診断治療を提供するため、専門外来を開設しています。

2021年5月、私たちは、前立腺がん、筋層浸潤性膀胱がん、腎臓がんに対する臓器温存治療を希望される患者さんを対象とする「泌尿器がん臓器温存外来」という専門外来を国内で初めて設置いたしました。

当科ではこれまで、前立腺がん、筋層浸潤性膀胱がん、腎臓がんに対して、がんの根治と臓器機能の温存を両立させる「臓器温存治療」に注力してまいりました。放射線治療科との協力体制による集学的治療として、前立腺がんに対しては小線源療法を用いた前立腺部分治療、筋層浸潤性膀胱がんに対しては経尿道的膀胱腫瘍切除と化学放射線療法を併用し膀胱部分切除を行う4者併用膀胱温存療法という、特徴的な治療を開発し施行しています。腎臓がんに対しては、世界の標準的手術であるロボット支援腎部分切除術と、当科で開発・実践してきましたミニマム創内視鏡下無阻血腎部分切除を、患者さんの病状に合わせて選択し施行しております。

「泌尿器がん臓器温存外来」の対象患者さんは、臓器温存治療を希望する前立腺がん、筋層浸潤性膀胱がん、腎臓がんの方です。ただし、臓器温存治療を行うにあたって、病状に一定の条件を満たす必要があり、全ての患者さんに臓器を温存した治療ができるものではありません。

当院での臓器温存治療を希望される患者さんは、本専門外来をご予約ください。
■火曜日 午前9時~11時、 木曜日 午後1時~3時
受診方法はこちらをご覧ください。

臓器温存の適応についての相談を希望される患者さんは、セカンドオピニオンをご利用ください。
受診方法はこちらをご覧ください。

これまでの治療実績

前立腺がんに対する部分小線源療法 2010年―2022年 82例
4者併用膀胱温存療法 1997年―2022年 201例
その他の膀胱温存療法 2021年―2022年 (直近2年間) 22例
ロボット支援下腎部分切除術 2021年6月―2022年 41例
ミニマム創内視鏡下腎部分切除術 2018年―2022年 (直近5年間) 137例